机に突っ伏したまま顔だけこちらに向けた状態で、ジーッとこちらに視線を刺し続ける。


……この、感情の読めない冷めた目。

苦手だ……。


というか、彼の存在そのものが苦手。


外見的にも中身的にも正反対な私達。

隣の席になったって関わることなんてないと思ってた。



……なのに。










「…………アド教えてくんね?」





──……これが、私と佐久間くんの初めての会話でした。