「お別れのチューしよっか」

「え!!し しない!しない!」

な なにを この人は


だってだって まだ1回しかしてないし

そんなハイピッチ 予想してないよ!


あ そうだこの人エスパーなんだった

今日私がキスのこと考えてたから?そのせい??


「嫌?」

「う… 

嫌なんじゃ…ないけど」


座った先生が こっち向かって手を出す

「おいで~」

か 可愛い…


足を抱えて 先生の前に座った

目を伏せて 先生の座ってる地面を見る


指が伸びてきて、顔に触れるか 触れないか、そんなギリギリのところ

親指がまつげに触れてビクっとする

「かゆい…」

ドキドキしすぎて、変なこと言っちゃった

「まつげ 長いね」


両手が後頭部に回って

先生の顔が 近づいてくるっていうか

私の顔を 近づけられるっていうか


目の前に来たのを感じて

あごを引いて 少し 逃げる


チュー したいんだけど

したいんだけど!


まだ慣れないし 恥ずかしくて