どこ行くの 先生…


デスクルームに行って荷物を取って、先生は私の手を引いた

カツン、カツンという

いつもの先生の足音の後ろを歩く


…夜だからかな。

このまま先生に飛びつきたくて

ぎゅってしたくて

たまらなくなっちゃう


頬をほてらせて

先生と一緒に外に出ると

そこには


――――――…




「……うそだろ…」


建物の中にいるときは全然気づかなかった


大雨 というか…台風 ?


「うわ…ありえない

全然向こう見えないね…

   …先生?」

先生を見ると

キッとこっちに向かって言った

「俺んちすぐ近くだから

走って」

「えっ!?」



そう言ったときには、もう走り出してた