大きな扉に鍵を挿した先輩はそのまま扉開け放つ。


何故に鍵を?

頭の中がハテナだらけだった私。



でも、景色を見て絶句してしまいました。








「凄いしょ?」


「凄いです…!」


「これ、俺だけの景色なの。この時間が1番綺麗でたまんねぇの。」


「綺麗でたまんねぇです…けど私が見ちゃったら先輩だけのものじゃなくなっちゃう!」




ぎゅっ




「ちょ、そんな固く目つぶらんくていいから笑

なんとなく見せたくて連れて来たんだし。どうぞご覧下さい?」



ぱちっ




「…何回見てもやばい…わや綺麗…。」



「ね。これ、今日から俺とおまえのね。」


「はい…」









いつもより高いところから見てるのに、それでも遠い空。


夕日で真っ赤な景色。



今の私も多分真っ赤なんだろうな。


…けどばれないよね?