「あ。」


「あ。」


「あの、この前はありがとうございました!!」




いつものように部活を終えて、地下鉄の改札を通り、バスの待合所へ行くと。

この前券売機で助けてくれた先輩がいたのです。




「いいんだよあんなん。てか地元こっちだったんだ。」

「あっ。はい。

先輩の地元もですか…?」


「だよ。さすがにこんな時間にこの辺うろちょろしないべ笑。しかもバスに乗ってまで。」



にしてもこの辺同じ高校の人見かけないよね、と笑う先輩。


朝とか見かけたことなかったよ。
地元一緒だったんだ。



「バス何番?俺24なんだけど。」

「あ。私は23番のバスです。」





他愛のない話をしながらバスを待つ時間は、なんだか。



不思議な感じ。