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 結婚講座がどういうものなのかは、昼間に一人で遊びにきてくれたハルコに聞くことができた。

 宗派の違う者が、教会で結婚式を挙げるための、お話を聞く会ということで。

 最初、宗教的な話がいっぱい出るのかと、心配していたメイだったが。

「大丈夫よ、神父様は分かりやすくお話をしてくれるから。勉強しに行くというよりは、いいお話を聞きに行く、くらいに思っていればいいのよ」

 そんなハルコのフォローで、ようやくほっとした。

 そこまで、本格的な教会式になるとは、思ってもみなかった。

 結婚式場にくっついている教会で行われるのかと思いきや、彼女からの説明では、目新しい言葉がいっぱいあって。

 参考例になると持ってきてもらった、ソウマとハルコの結婚式の写真を2人で眺める。

 これと、同じようになるらしい。

 教会での二人。

 ブーケを投げるハルコ。

 女友達らしい人たちと、一緒に笑っている写真。

 披露宴の写真。

 みんなと歓談する二人。

 ハルコのウェディングドレス姿が、綺麗なのは分かっていたが、ソウマもとてもよくタキシードが似合っていた。

 お似合いの夫婦だ。

「あら?」

 メイは、気にかかることがあって、アルバムを前のページに戻した。

 もう1枚前のページ。

 もう1枚。

 ブーケを、投げている時の写真で手を止める。

 写真は2枚。

 ハルコが投げた瞬間のものと、女友達が受け取った瞬間のもの。

「これって…」

 その女友達に、見覚えがあった。