「…何で、こんな事するの?…こんな事したら勘違いしちゃうよ…」





「…ごめん…はっきりしない関係にちょっと苛々して」



私は野村君の腕の中で首を左右に振った。




はっきりしないのは私だから…




「さっきクラスの女の子と喋ってる時、少しは気にしてくれるかと思って…」



…わざと…笑顔で…?





「何か、馬鹿な事したって思った…」



………… 。



「でも…少しは気にしてくれたんだ…?」




私は抱きしめられたまま頷いた。





私…野村君が…好きだよ…



恋なんかしなくていいやって、思ってたけど。



やっぱり恋しちゃった…





「私…野村君が好き…」