「俺,ユナに嫌われたのかと思って…すっげー焦ったんだぜ。
けど,…森田に何にもされなくてよかったな。」


「私ね…順ちゃんがロッカーから飛び出して来てくれた時,すっごく嬉しかった。
こんな私だけど,よろしくお願いします。」


微笑むユナを見て,すっげー可愛いと思った。


「あっ!!そうだ!!
これ渡すの忘れてた!!」


そう言ったユナは鞄から何かを出した。


「はいっ!!バレンタインのチョコ。手作りだから形は微妙だけど味は保証するから!!」


「まじでっ!!サンキュー。」


俺は手作りのトリュフを1個手にとり口に運んだ。


「あっ。ホントだ。
すっげー旨い。」


「ホントにっ!!?
よかったぁ〜!!」


「ホントだよ。ホラ。」




俺はユナの唇にそっと俺の唇を重ねた。