「その……ずっと好きだったんだ。俺と付き合ってくれないかな?」
『くそっ!!森田のヤツ,告りやがった!!』
出ていこうか迷ったがロッカーの中から登場!!なんてダサすぎる……。
俺には出来ねぇよ……。
「えっ……。
あの…気持ちはすごく嬉しいんだけど…私…」
「そうだよね…。僕達,お互いの事よく知らないのに,付き合えないよね…。
じゃーとりあえず試しに付き合ってみるっていうのはどうかな?」
そう言って,ユナの言葉を遮った爽やか王子・森田は,いきなりユナの肩をつかんだ。
『おいおいっ!!何ユナの肩に触ってんだよっ!!何が爽やか王子・森田だ!!全然爽やかじゃねーじゃんっ!!』
「えっ…。あの…そう言う事じゃなくて,私……」
「分かってる。でも,恥ずかしがらずに僕に全て任せて…。」
そう言って爽やかを装っていた森田は本性を表し,いきなりユナを抱きしめてキスしようとした。
そう。…森田は爽やかと言う名の皮を被った狼だったんだ。