駅前の本屋に着く。


ついてきてもらって悪いけど順ちゃんとは別行動。


私はお菓子の本を探さないといけない。


順ちゃんにあげる手作りチョコ。


どんなチョコにしようか本を漁る。



「へぇーお前,チョコなんか作るんだ。」


頭の上から聞き慣れた声がして見上げてみるとそこには…



………っ!!!

順ちゃん!!?


「あっ!!順ちゃん!!
コレは違うのっ!!…ってか,別行動って言ったじゃん!!」


「ハイハイ。そう隠すなって。
で,誰にあげるんだよ。チョコ。教えろって。俺が協力してやってもいいぜ。」



えっ……………



順ちゃんの言葉を聞いた瞬間 涙が出た。


「……ちゃん。」



「へっ??何??」



「……順ちゃんにあげるの!!」



そう言って私は順ちゃんの肩を持って精一杯の背伸びをして


順ちゃんの唇にキスをした。