「まこ!!あれから――・・・」
初めて萄哉を無視した
振り返る私に萄哉は唖然と立ち尽くしていた
「ごめんね・・・」
私は小さくそう零した
それから私はずっと、萄哉を避け続けた
休み時間も、
昼休みも、
お弁当の時間も
ずっと避け続けた
そんなある日、萄哉と私は最悪なことに日直になってしまった
「後は私がやっとくから・・・萄哉は帰って」
私って嫌な女だよね・・・
「いいし・・・俺も日直――・・・」
『バンッ!!』
私はいらつきが納まらず怒りを萄哉と机にぶつけた
「いいから!!帰って!!お願いっ!!!後は私がやっとくから!!」
言っていることとは逆に大量の涙が溢れては流れ落ちた
「まこ・・・・?あの後なんかあったの?俺に言えないこと??」
「言わない!!!つか言えない!!」
涙が止まらない
「そんな顔してか!?なにがあったんだよ!?意味わかんねーよ!!はっきり言ってくれよ!」
けんかしたくないのにケンカしちゃってる
でも、関わったら赤ちゃんを下ろさないといけない
「意味解らなくてもいいの!!私は!!ただ赤ちゃんを下ろしたくない――・・・!!!」
しまった・・・私はどうしてこんなに口が軽いの
その瞬間、私は萄哉に抱き寄せられた
「やっぱり・・・そんなことがあったのか・・・俺の責任だよな・・・」
私はそんな萄哉をとっさにフォローした
「あ!でも!赤ちゃんが出来たとは言い切れないよ!?だって病院行ってないもん!!ね!?」
萄哉は私のフォローを押し切り静かに口を開いた
「なんなら、妊娠検査薬で調べてみるか?今持ってんだけど」
「なんで・・・っ!?そんな物持ってんのさ!!?」
「昨日、発作治まってから院内売店で買った」
私は結局妊娠検査薬で調べてみることになった
色が着けば妊娠
無色なら