「んじゃ、そーゆー訳だから」

そう言うと3姉妹の長女、八谷茜
(ハチヤアカネ)は身軽にジャンプし
学校へと向かって走って行った。

「男子は無理かよぉ」

「今日のパンツは白だったな」

みんなも徐々に散らばっていき、
いつの間にかあたし1人になっていた。

「よっ!オタク女ぁ♪」

一台の自転車が前に止まった。

「誰がオタクや!ヲタクやっ、
偽物と一緒にすんな」

「結局オタクじゃん…てか勝手に
後ろに乗るんじゃねぇ!!」

「なぁんだよ、後ろに乗せる女の子も
いないくせに♪あたしが乗ってあげてる
でしょー」