「んじゃ、何がいい?」

一方こちらでは弁当を開いている
ところだった。

「…これ」

緒里が指を指したのは、おいしそうな
うさぎのリンゴだった。

「えぇ!?ダメだよっ、これはぁ」

「何でもいいんだろ!?」

そう言うと緒里はリンゴを半分くわえる。

「なっ、返せぇ!!うさぎさんのリンゴぉ」

めいは緒里の体に飛びついた。

「うおっ!ちょ、危ね…」

ドサッ