「…分かったよ、めいだろ!?」

あきれ半分緒里は口を開いた。

「せいかーい!!頭の良い緒里君には
弁当の中からもれなく好きなもの
1つプレゼントしまーす!」

「マジ!?っしゃー!」

そんな2人の会話を聞きながら
1人の男子生徒がそそくさと向かった
のは……

「茜様、やはり緒里は後継者なんか
じゃないのでは?ましてや茜様の弟
だなんて……」

「しっ、声が大きいわよ?
いいえ、間違いなく緒里は弟なの」

「それにしてもあのめいって女、
何か使えそうですね」

「えぇ、今に分かるわ」