「…一区画全力疾走したんだ。普通に考えてこのぐらいはかかるだろ。」



シャドウの陰から、愁が不満げな声を上げた。



「いーや、遅かった!なかなか来ねーから、ちょっと焦ったじゃねーか!!」



負けずに敬治も言い返す。しかし、本心で言っている訳ではないようで、顔はニヤニヤと笑っている。