唯華と結月の体力は、もう限界だった。



彼女たちの攻撃は確実にシャドウにダメージを与えてはいたが、どうしても致命傷を与えることができない。




「あっ!」



ついに、二人の攻撃は、シャドウに届かないくらいに弱々しくなってしまった。




シャドウが醜く笑う。


目は確実に、唯華と結月を捕らえていた。







もう…ダメ…






二人は思わず目を瞑り、顔を背けた。