「なあ、愁!俺たちも…」



敬治が声をかけたが、愁は動かない。




「おい、愁!女の子二人が頑張ってんだぞ!おまえ、いつまでもそうやってビビってんじゃねーよ!」



確かに、唯華も結月も頑張ってはいた。


しかし、彼女たちの武器だけではシャドウを倒すことは不可能に近いことは目に見えていた。



理杏はまだ意識を取り戻してはいないため、瑞樹は付き添っていて、戦える状況ではない…



「あいつを倒すには、俺たちの力だって必要なんだよ!」



敬治は、思い切り愁の肩を揺すりながら叫んだ。