ダークはゆっくりと続けた。





「…先程も説明した通り、シャドウというものは、人間の負の感情…人の心の影だ。それに対抗できるものは、他でもない、人間の強き心しかないのだよ。」






「強き…心…」





唯華の呟きに、シャドウは頷いた。






「で、その強き心ってのが俺たちの武器、なんだろ?」




にやっと笑って、敬治が尋ねた。



尋ねるというよりは、確認と言った方が当てはまる、自信に満ちた尋ね方だった。






「さよう。即ち、他の武器ではシャドウに通用しない、ということなのだ。」