「『シャドウ』は…人間の心の影だ」



「心の…影?」



「さよう。」



愁の言葉に頷きながら、ダークは話を続けた。



「人間は皆、様々な感情を持っている。中には…恨みや憎しみ…そういった暗い感情もあるだろう。シャドウは、その暗い感情が具現化したものだ。」



「感情が…具現化だって!?そんなもん、見えんのかよ?だって、感情だぜ?」



敬治が、素頓狂な声をあげる。


口には出さなかったが、皆、同じことを考えていた。