瑞樹が指摘した通り、店には、いわゆる『客』である愁たちしかいなかった。



「あれ~?おっかしいな、手紙には確かに『パーティ』って…」



そう言って、敬治はあの黒い封筒を取り出した。



「理杏たちの手紙にだって、ほら!」



理杏と瑞樹も同じように封筒を出し、手紙を見せた。



「私のところにも…」



「あたしにも…」



唯華、結月も次々と手紙を取り出した。




愁も、手紙を取り出しながら呟いた。






「いったい誰が…何のために…俺たちをここに集めたんだ?」