入って来たのは、愁たちと同い年くらいの少年だった。




「なんだ?あんたら何してんの?」



「お前こそ、何なんだよ?パーティの主催者か?」



瑞樹が、少年に尋ねた。



「主催者?ちがうちがう!」



少年は驚いたように首を振った。




「結月さん…でしたよね?彼はどなたか、ご存じですか?」



唯華が尋ねた。それまで他のメンバーのことを知っていた結月のことである。当然、彼のことも知っていると思ったのだろう。





しかし、予想に反して結月は首を振った。




「いいえ。彼が誰なのかは知らないわ。」