愁に気付いたらしく、ペコッと頭を下げた。





昼に、自分の学校と愁の学校の関係を聞いたにも関わらず、未だに愁に頭を下げるとは、よほど天然なのだろうか?



愁は、少女を無視しカウンター席に座った。

周りを見回していると、ダーツを投げている女と目があった。




「…ふ~ん…」



女はそう呟くと、再びダーツを投げ始めた。



「何だよ?何か文句でもあんのか?」



「…別に。ただ…随分とすごいメンバーが集められたな…って思っただけ。」




「!あんた、俺たちのこと知ってんのか?」




カップルの男の方が、立ち上がって尋ねた。