次に集まる日を決めて、六人は店を出た。
「じゃあ、またなー!」
深夜にも関わらず、近所迷惑なほどの大声で叫びながら、敬治が大きく手を振っている。
「ちょっと神保!近所迷惑だからやめな!」
そんな敬治に、小声で結月が説教する。
その様子を、愁は呆れつつ、唯華は苦笑しながら見ていた。
早くも見慣れてしまった光景だった。
しかし、普段ならそれを茶化すだろう瑞樹と理杏は、軽く手を挙げるだけの挨拶をし、何も言わずに去って行った。
六人に、不協和音が流れ始めていた…
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