「これで終わりだ!」 それまでよりも、更に重いパンチが、弱り切ったシャドウにヒットした。 断末魔の叫びも残さず、泡を吹きながらシャドウは倒れた。 「…すげぇ…」 思わず敬治は呟いていた。 声には出さなかったが、愁も同じことを感じていた。 戦いを終え、瑞樹と理杏は何も言わずにハイタッチをした。 顔にはまた不敵な笑みが浮かんでいた。 そこに、言葉は必要なかった。