「うらっ!!食らえよ!!」




硬い物を何度も殴り付ける音が、辺りに響いている。


瑞樹が手を止めることなくシャドウを殴り続けている音だ。



始めのうちは余裕を見せていたシャドウも、浴びせ続けられるパンチの嵐に、焦りを感じてもがき始めた。



しかし、足は理杏によって自由を奪われているため、逃げ出すことができない。



手で瑞樹を振り払おうにも、そんな隙は与えられない。




もうシャドウは、2人になされるがままになっていた。