シャドウに関して言えば、正確には、「止められている」という表現がふさわしいだろう。





シャドウの身体中に、何か黒い紐のようなものが纏わりついているのに、二人は気付いた。






シャドウの後ろ、紐が伸びている方に目をやり、敬治は思わず安堵の表情を浮かべた。




「愁…!!」



敬治の弾む声に、愁もそちらに目を向ける。







…希望の光は消えていなかった…



愁は確信した。