「愁!!」



敬治が、愁に駆け寄ろうとするが、足に怪我をしているため、うまく走ることができない。







--ムリだ、あきらめろよ。

--間に合うワケ、ないだろ?





悪魔の囁きが、敬治に聞こえた。


その声を振り切ろうと、敬治は大きく首を振る。






ここで諦めてはいけないんだ…