二人はなんとか突進をかわしたが、敬治の足からは血が溢れ出ていた。 「神保!そのケガは…?」 「これは…俺が撃った弾が、俺に向かって跳ね返ってきて…」 敬治は顔を歪めた。 痛みのせいというより、悔しさが堪えられない、そんな表情だった。 「弾が…跳ね返ってきたって?」 「ああ…だから多分、こいつに俺の武器は通用しない。」 「…そうか…」