結局俺は逃げなかったんだな…


心の中で、愁は苦笑した。




日常である悪友と、非日常である新たな仲間を比べて、非日常を選んだのだ。


それも、ほとんど迷うことなく…







きっと本当は、逃げるつもりなんてなかったのだろう。


本当に一時の、気の迷いだったのだろう。




それを証明するかのように、愁の心はすっきりと晴れていた。