「兄」の達は、「家族」になった時からよく分からない人間だった。



愁と達は、最初から仲がよかったわけでもなく、悪かったわけでもない。



ある意味今もほとんどその関係が変わっていないが、それでも事故の前よりは話すことも顔を合わせることも減った。