「でさ、彼女さんってカツヤよりいくつ上なわけ?」

「今大学3回生だから、俺より5歳上かな・・・。」

「5歳も上!!」

さすがカツヤだわ・・・。

私よりも5歳下って、中学2年でしょぉ?

絶対考えられないもん。

カツヤは5歳上の女の人とも対等に渡り合えるタイプなんだわ。

ひょえー。

やっぱり付き合うなんて返事したのは焦燥だったかも。


「5歳っていっても、彼女って結構幼いっていうか、別にそれほど窮屈なタイプじゃなかったんですけどね。」

「ふぅん。ま、それはそれでいけどさ。結局どれくらいの期間、その彼氏バイトやってたの?」

「えっと、1年半かな。」

「そんなに長く?」

「はい。」

「バイトと本当の彼氏との境目なんてわかんなくならなかった?」

「俺には気持ちがなかったから。そこでセーブしてましたけど。」

「でも、彼女はセーブできてたのかしら。」

その言葉に、カツヤの表情がわずかにくもった。

「俺、高校入学して剣道部入って、結構間もなくナツミさんのこと好きだったんっすよ。わからなかった?」

急に上目遣いで私を見るカツヤにドキッとする。

「わ、わかんないわよ。」

「そ、ですか。」

「でさでさ、彼女にはなんていってバイトやめたの?」

慌てて話題をすり替える。