早速返信。

『うん、暇だよー。何みにいく?』

『よかった!じゃ、当日までにいくつか見繕っておきます。とりあえず、10時に三角公園前で』

『了解。敬語じゃなくていいよー』

『はい。気をつけます・・・では、週末に』

あはは。

全然気をつけてないじゃん。

笑える。


カツヤって、思ってた以上に真面目で素直なタイプだった。

やっぱり付き合っていくと、それまで知ってた人物像がはがれていくもんだよね。

タイスケの場合、見たまんま、そのまんまだけどさ。

カツヤはもっと女の子慣れしてると思ったけど、意外と大事にしてくれてるみたいだ。

あんな男前に大事にされるって、まんざらでもないね。


そのうち、本当に好きになっちゃうかも?

恋の始まりって、そういうときもあるもんね。

しばらくは、カツヤとの時間を楽しもう。


スケジュール帳を広げた。

週末のカツヤの予定。

・・・。

カツヤの予定が入るまでは、ずーっと図書館で勉強って書いてあった。

受験勉強。

K大受かるかどうかはともかく、がんばってたんだけどな。

ふぅ。

もう考えるのやめとこ。

春休みももうすぐ終わり。

終わったら真剣に進路考えればいいや。

そう。

春休みは今週末でおしまいだった。