まじで??!

だって、だって、今日はこんなに早く部室にやってきたってのに。

よりによってタイスケまで。

なんだか怖くて振り向けない。

「タイスケさん。」

目の前にいるカツヤが私の背後に顔を向けて、軽く会釈した。

私もゆっくりと振り返る。

すごく無表情な、見たことないような無表情なタイスケがそこに立っていた。

そして、冷ややかな目で私を見下ろしていた。

「よかったじゃん。こんな格好いい奴彼氏にできてさ。」

タイスケはいやみっぽい笑みを浮かべて私に言った。

そんな、これは違う・・・

って、喉の奥まで出かかったけど、カツヤの前ではそんな言い訳できるわけもなく。

私は口の中にたまったものをごくりと飲み込んだ。

「うん。そうよ。色々考えたけどこうすることが一番いい選択だって思ったの。」

「あ、そう。俺にとっちゃどうでもいい話だけどさ。」

頭の表面に鳥肌がたったような感覚。

なんとも言いようのない、気持ちが麻痺したような。

その後の言葉が続かない。

多分、すごく顔がひきつってると思う。