図書館を出て、マクドまでの道のり。

珍しく一言も口を開かないタイスケ。

そして、私も。

なんだか気まずい空気が流れてる。

タイスケが私を「ダチ」って言ってた。

そして、カツヤと付き合おうとどうしようと私が決めればいいことって突き放していた。

ふう。

そりゃ、そうよね。

友達なんだもん。

タイスケが言う通り、全く間違いないわけで。

私だって、タイスケと同じように思っているわけで。


だけど、心のすみっこで、本当にすこーしだけだけど、タイスケはもしかして私のこと・・・?なんて、思ってたりしたもんだから。

あー、やっぱりって感じもするんだけど。

それはそれでいいんだけど。


って、一体私は何をそんなに躊躇してるわけ?

松川くんの一件があってから、恋はしたいと思いつつ、あと一歩のところで勇気が出ないんだよね。

一番そばにいてくれたタイスケ。

ちらっとタイスケの横顔を盗みみる。

さっきと変らず、憮然とした表情でまっすぐ前を向いて歩いていた。

怒ってるような顔にも見える。

でも、もともとこんな顔だったのかもしれない。