付き合ってるって誰と?

急に冷静でいられなくなっていた。

心臓がバクバクしてる。

頭の中が真っ白だ。

「だ、誰と?」

カラカラに乾いた口の中。

それだけ言うのが精一杯だった。

「ハルナ。」

更に深い穴の中に突き落とされたような衝撃。

ハルナちゃんって、マネージャーやってくれてるあのかわいいハルナちゃんだよね?

もうどうあがいたって叶わないような相手。

タイスケに思いっきり目の前でシャッターを降ろされたような気分になった。

よりによって、ハルナちゃんだなんて・・・。

カツヤは、確かタイスケはハルナちゃんをそういう対象で見てないって言ってたよね?

なのに、どうして??

なんだか頭がクラクラする。

力が抜けて、持っていたコーラを落としそうになった。


「俺たち、タイミングが合わなかったのかな。」


タイスケが小さな声でぼそっと言った。