「昨日、カツヤから電話あってさ。」

カツヤ??

「ナツミとのこと、どういういきさつで昨日駅に一緒に帰ってきたかってこと、全部聞いたよ。」

「そ、そう。」

カツヤ・・・あんたって人わ。

「で、結局お前ふられてやんの。」

タイスケはニヤッと笑った。

「笑わないでよ。」

思わず切り返す。

「お前さ、この短い間に二人の男にふられて、ほんとかわいそうな奴だよな。」

「うるさいっての。」

「こうなったら勉強に専念するしかないぞ。」

タイスケは少し真面目なトーンで言った。


「今のままじゃ、タイスケと一緒に勉強なんてできない。」

うっ。言ってしまった。

「え?どうして?」

「それは・・・。」

タイスケは私の言葉を待ってるようだった。

「それは、私がタイスケを友達として見れないから。」

心臓がバクバクいってる。

ここまで来たら、本心を言うしかないよね。

後にはひけないよね。

あー。

呼吸するのも苦しい。