こんなこと考えてしんみりしてる場合じゃないよね。

とにかく、マドカとカツヤに連絡をとらなくっちゃ。

何度も、何度も二人の携帯にかけた。

マドカの無事を祈りながら・・・。


1時間くらい経っただろうか。

家の電話が鳴った。

リビングでお母さんが慌てた様子で電話に出た。

不安な気持ちで、お母さんの電話のやりとりに耳を澄ます。

「はい、はい。あ、そう。よかったじゃない。もぉ、心配したわよぉ。とにかく聞いて安心したわ。はい、ナツミにも伝えておきます。じゃ、また。」

お母さんの口ぶりから、マドカの無事が確認できた。

あー、よかった。

とりあえず、携帯を机の上に置いた。

今だ、マドカにもカツヤにも連絡ついてないけど。

お母さんが私の部屋にやってきた。

「マドカちゃん、帰ってきたって。」

「帰ってきたの?こんな時間まで、どこへ?」

「ううん、それはまだわかんないんだけど。とりあえず無事だったみたいだから。あなたも安心してもう休みなさい。」

「うん。とりあえず、よかった。じゃ、おやすみ。」

「おやすみ。」


ふぅ。

私はそのままベッドに倒れ込んだ。