やばっ。

こんなとこに二人でいるの見られたら、まさに付き合ってるみたいじゃない!

額に変な汗がじにむ。

「相変わらずお二人はいつも一緒って感じですね。」

カツヤはクールに言った。

タイスケは、ガハガハと笑いながらカツヤの方へ歩き出した。

「なんだ、お前も来るならそう言えばいいのに!」

は?

何訳のわかんないこと言ってんの。

「タイスケさん、目、泳いでますよ。」

カツヤはくすりと笑った。

タイスケ、本当にバカな奴。

もっとましな言い方ないわけ?

「カツヤ、違うのよ。今日はさ、タイスケに進路相談乗ってもらってただけ。ついでに、受験用の問題集をどっさり買ったわよ。」

私はなるべく平静を装いつつ言い訳した。

カツヤは、ちらっと私の持っていた紙袋を見た。

「そっすか。」

「それよか、カツヤは何しにきたの?もしかしてデートの待ち合わせとかぁ?」

こういうときは、相手に話題を振り替えすのが一番。

私もカツヤの方へ走り寄った。

「ま、そんなもんです。」

げっ。

図星だった。

しかも、すんごく爽やかに返されてる私って。