カツヤと学食に入る。

時間が早かったからか、結構空いていた。

いつものデイランチを買って、空いてるテーブルに座った。

カツヤも私と同じデイランチを持って私の横に並ぶ。

なんだか・・・ねぇ?

こんなんでいいのかな。


無言でランチにお箸をつけた私にカツヤが言った。

「タイスケさんって、本当にナツミさんのこと何とも思ってないんでしょうか。」

正直。

最近のタイスケの言動はわからないことだらけだ。

私のこと、意識してないにしては、最近の態度は妙な感じもするけど。

でも、もし、もしよ?

私に少しでも気があるんなら、もうちょっと優しい言葉だとか行動だとかするはずじゃない?

私は軽くため息をついて答えた。

「うん。何とも思ってないよ。」

カツヤは少し身を乗り出した。

「どうして、そう言い切れるんですか?」

「だって、そんなそぶりされたことないもん。」

「じゃ、俺がナツミさんに告る前、俺がナツミさんのこと好きだったってこと気づいてました?」

「ああ・・いや、それは。」

「本心って、結構わかりにくいもんなんですよ。」

「ま、ぁ。それは誰にでも言えることかもしれないけど。」

「もし、」

「もし?」

「タイスケさんから告白されたら、ナツミさんどうします?」

どうしますって?

カツヤ、あんた何聞きたいのよ。

カツヤの瞳は真剣だった。