食堂へ二人で並んで歩く。

なんだか変な感じ。

いつも横にいたタイスケじゃなくって、今はカツヤ。

カツヤはいつも横にいたあのきれいな彼女さんじゃなくて、私。

ちょっとしか時間が経ってないのに、色んな事がめまぐるしく変っていってる。

こんなんでいいのかな?

思わずため息がこぼれた。


「ナツミさん、タイスケさんと何かあったんですか?」

「うん。まぁ、つまらない喧嘩ってとこかな。」

「それって、俺もからんでる?」

からんでないといえば嘘になるけど。

「まっさか。からんでないよ。」

私は明るく笑った。

カツヤは苦笑しながら言った。

「からんでいたかったな。」

え?

「俺も、からんでたかった。」

私は少し笑ってうなずいた。

私って、全然カツヤのことわかってないのかもしれない。

それに、カツヤのこと、思いやってあげれてないのかも。

タイスケが私のこと全くわかってないように。


胸が痛んだ。