私も学校に行かなくちゃっ!!



支度をして、玄関を出ようとしたとき


「制服姿も可愛いね」


いきなり耳元に息を吹きかけるような
撫でつけるような声がして


ビクッと体が跳ね上がった。



「おにいちゃん…」


安心したような、不安そうな

なんとも言い難い顔をしていると


「ごめんね。そんな顔しないで。
途中まで一緒に行こう」と

笑顔で言われてしまったので

なんとなく許してしまった。