俺は慌てて口を塞いだが…




遅かった





千春チャンが俺に気づいてバッッと起き上がった





「……………」





二人の間に沈黙がはしる






「あの……誰?」




さきに口を開いたのは千春チャンだった






「あっ…俺は……





俺は全部言い終わる前に


立ち上がって千春の前にいた





俺は何を思ったのか、気づいた時には千春チャンにキスをしていた






チュッッという音と共に俺は千春チャンを押し倒して



激しくキスをしていた





「はぁッッ…んっ…やぁ…




次第に千春チャンの声が大きくなる






けど、ずっとキスされている千春チャンでもなかった






パンッッッ!





千春チャンに思いっきりほっぺたをひっぱたかれた






叩かれて俺は我にもどった





「ッッてぇえ!何すんだよ」





「…何すんだよじゃねーんだよ、このド変態がぁ」





と、怒りを抑えながらニコッと笑っている



もんのすごい低い声で





俺は何が起きているのかイマイチわからなかった