実家に着き、


私達は


お父さんとお母さんと机を挟んで向かい合い、座った。



彼が父の方を向き、

「すみません。妊娠しました。産んで欲しいと思っています。どうか、許して下さい。」




そう言い、土下座した。



父は落ち着いたように


「顔、上げなさい。」


そう言った。






私はまるで


他人事のように


ドラマか映画のワンシーンを見ているかのような気持ちに囚われていた。






それから長い、長い





話し合いが






永遠と続いた―――――…。