また、君に会いたい。





そして、




確実に



その引き金は私。



そう


解っていながら


自分勝手な私は


貴方を手離す事が出来ず、



だけど



苦しむ姿を見たくない。



なんてまた

被害者面した考えしか浮かばず、

自分自身が楽になれる
逃げ道ばかりを捜す。





やっぱり私は


自分が一番可愛いんだろう。



こんな私が貴方を


『愛してる』


なんて吐いた所で



信じる筈がない事さえも解りきっているけど。


『愛してる』

なんて言葉の本当の意味など分かってもいないけど。




やっぱり私は


〝貴方を愛してる〟



言葉に意味を求めるのなんて

無意味じゃない。


言葉なんてただの
〝音〟でしかないから。



でも、そう解っていても

云わずには要られない。




想いが、心が

目に見えるモノなら




貴方は信じてくれるのだろうか?





私は




私の何処を信じろと
貴方に望める?


貴方を

裏切った私の何を信じれる?



自分で自分を信じる事も出来ずにいるのに


まして


誰かを信じる事など出来る訳もないのに




自分は…





〝信じて欲しい〟

と欲する。





結局。





私は私しか愛せない。



誰かを〝愛する〟なんて



一生出来ないんだろう――。






なんて





自分で自分を解った様な事を並べて





自己満足。







何がしたい。何かしたい。
何がしたい?何も出来ない。
何も無い。






何かをする事に意味があるなら



その何かをしたい。



でも何がしたいか解らない。



だから


何も出来ない。



だから






何も無い。









こんな事を考える事に意味はあるのか



何を考えてるのか



自分がわからない




ただ、ボーっと





毎日流れ行方日々に身を委ね






昨日と今日
今日と明日





区別も境界線も見えないまま…










もう


投げ出して

飛び出して





何がしたい?





時をかける少女の様に





Timeリープ











『もう一度 やり直したい』






もう一度。





はじめから。






仕事が休みの今日、私は友達の
マナと遊びに行く予定だった。



が、
「今日無理っぽい↓↓ごめん!」

と、マナから電話が来た。


〝急用が出来た〟らしい…。


マナが〝急用だ〟と言うときは
大体が〝男絡み〟だ。


ハァ~…せっかく用意したのに。
と思いつつも

『いいよ!また今度遊ぼ!』

と言って電話を切った。


せっかくの休日を家の中で


私は
ゴロゴロと暇を持て余していた。

するとだんだんウトウトときて

私はそのまま寝てしまった。







――――#♭♪¶♯~…


けたたましい音楽で目を覚ました




時計を見ると丁度、8時を回った所だった。


ゴロゴロ寝惚けながら無駄に使った時間を後悔した。


ハァ~…。


ガクン、となりながら

大きな音を出し、カラダをピカピカと光らせ、自分の存在感をアピールしているかのような


そいつを覗き込んだ。






――0906326****…





画面には知らない番号が表示されていた。






…だれ?










少し考えたが私は電話に出た。



――ピッ!
「久しぶり!覚えてる?!」


通話ボタンを押したと同時に
すごいハイテンションな男の声。

チョット高めの声に

軽い喋り口調。



…知らない。



『誰ですか?…』


「忘れたん?!俺やで、俺!!」



…俺、俺詐欺ですか…?






「嘘やん!!酷いなぁ~↓↓」


尚も、男は早口でペチャクチャと喋り続け

その早さと〝カツゼツ〟の悪さに
聞き取るのが大変だった。

すると男は

「一人っ子のΒ型!!」


その言葉に、私の脳はfrashBacK
した―――…。



―――〝ネタ〟じゃないって!



よく弟いてるん?とか聞かれるけど!俺、一人っ子やから!



俺、自己チューのВ型~めっちゃワガママやで~。―――…



「―――…ねぇッ!」

受話器から騒ぐ声で引き戻された

「もしも~し~…思い出した?」


『…一人っ子やのに、〝一郎〟のいっちゃん。』


「そう!そう!いっちゃん★」



…―――――――――

…―――――


…――何でまたこの人から電話が来たんだろう…。



最近の私の暇つぶし



〝出会い系サイト〟



どうでもイイような事を適当にメールで話し合い


写メールを交換


で、適当に暇つぶしの相手を選ぶ

待ち合わせをして


食事や映画、カラオケをオゴってもらう。


自分でお金を払わなくても


お腹がいっぱいになれる。


観たい映画も選べる、観れる。


大声出してストレス発散も出来る


楽しんだら自分の家まで送迎。




こんなイイ事ずくめの暇つぶし方なんて、他に無いだろう。


その日、1日だけの暇つぶし相手を選ぶ場所。


それが私にとっての


〝出会い系〟だ。




周りからすれば


〝出会い系〟と聞くと


「危ないんじゃ?」とか


「ヤられる」とか想像しがち


でも、やってみれば結構普通に


デート。って感じ。




〝デート〟って言っても


手も繋がない。

キスもしない。

セックスなんて


する訳がない。



男的に目的はソコなんだろう。



ご飯や映画オゴる

={イコール

その見返りにヤらせろよ。




てな感じ。




でも、私はヤらせない。




面倒くさい事と言えば



「付き合ってくれ!」だの


「これからも会おう。」だの



その日、たまたま選んだどうでもイイ男と、なぜこれからも連絡を取り合う必要があるのだろう。


その日限りの限定版だからこそ


気楽に楽しむ事が出来るのに。





私の選び方は本当に適当で

適当に目についた人にメールを送る。って感じなだけに

誰に何を送ったとか覚えている筈もなく、とりあえず暇つぶしに付き合ってくれそうな人を一人ピックアップしたら

残りの人からメールが来ても完全無視。
(自分から送っておきながら。)


そんな感じで
以前ピックアップされたのが
今、受話器の向こう側、早口でせわしなく喋っている人。


一郎(通称{いっちゃん)だった。



覚えている筈もない
〝暇つぶし相手〟のいっちゃんを何故覚えていたかと言えば、


ドタキャンされたから。


そう、あの時も今日のように早口でマシンガントークを繰り広げ、軽い口調で

「じゃあ、⑫時ぐらいに」

と言って電話を切った。

が、⑫時を廻っても来る気配も、私の携帯が鳴る事もなかった。


次の日の朝、

「昨日はごめん!」

なんて謝罪の電話が来たけど
正味、どうでも良かった。

ドタキャンされた事はムカついたけど、別に

凄く楽しみ!!

にしてた訳でもなく、

適当に選んだ
〝ただの暇つぶし相手〟

な訳で、
むしろ落ち込む方がオカシイ。

だから

『別に気にしてない。私も寝てたから。』


そう答え、電話を切った。


その電話から連絡は無かった。

私から連絡する必要も無かったから、そのまま私の記憶から

いっちゃんの存在は消えていった




…ハズが…