緊張して震える右手を 左手で押さえながら、ドアノブを捻る。 開けると背中を丸くし 地面に視線を落とした彼が立っていた――――……。 『………入ってもいいか?』 そう聞かれ私は何も言わず 部屋の中へ入っていった。 彼も私の後について部屋へ入った。 部屋に入ってすぐ、 私は布団の上に座った。 そして、 テーブルの上に置いてあった 【妊娠検査薬】を指さした。