「上原先生!」



あたしは職員室の上原先生に声をかけた。


「どうした?」


「講座の申し込み…」

あたしの言葉を先生が遮った。

「ああ、わかった」


「どうしようかな」


小声で囁いたつもりが

先生には聞こえていて


「どうした?」


「何でもないです!よろしくお願いします!」


恥ずかしくって

足早に職員室を後にした