考えていたあたしへの突然の言葉に、あたしは答えに詰まった。


すっごくびっくりして、結木くんが付き合ったことがないってことも嘘みたいで……


噂が立ったのは数知れず。


群がる女も数え切れないくらいにモテる。


学校では結木くんと達のオンパレード。


だから、なんだか信じられない気持ちもあった。


「あたしのどこがいいの?可愛い女子ならたくさんいるでしょ?」


「可愛いとか……俺は入学式ん時から如月が好きなんだよ。同じクラスになれるなんて思わなかったし。……てか、俺の中では如月が一番可愛いんだよ!…………俺何言ってんだ?なんか馬鹿みてー……」


「あははっ。なんかそんなに喋る結木くん、始めて見た」


真剣に話したり急に照れたような顔したり。


楽しそうな人。イメージと違うかもっ。


「…返事、今聞きたいんだけど」


「……」