涙を流したまま、ドラゴンは声を震わせて、眠り姫にたずねます。



…もう、こうすることしか出来ないなんて。



【…私はどうしても、姫と離れたくはないよ…。

…それでも、私から離れようとするのかい…?】



眠り姫は悲しそうな笑顔を見せて、


「わたしも、あなたと離れたくはないわ。」


名残惜しむように、ドラゴンに言いました。