【私は魔女のものだ。 私は死ぬまでここから離れられない。 だから、姫を外に出すことは出来ない。】 ドラゴンにはそれだけを言うのが精一杯でした。 それでも眠り姫は諦めません。 「あなたに出来ないなら、わたしがやるわ。 ここから出てみせる。 何年経っても、わたしはいつか、ここから出るわ。 だってきっと、それはドラゴンさんではなく、わたしにしか出来ないことだもの。」