目眩にしては激しすぎる揺れと 悲鳴と混乱が混ざったどよめき 体が覚えた恐怖は どんなに言葉を付け加えても 表現するに足りない 無情にも 見馴れた景色風景は 凄惨な姿へと変わっていく ドキュメンタリーの映像みたい と不謹慎な発想が 頭の中に流れ着く 現実逃避だったのかもしれない その感覚は 状況判断と行動を促してくれた 逃げよう